相撲観戦に行こう

観戦マナー

大相撲を生で観戦するのはテレビで見るよりもさらに大迫力!十両以上の取組にもなると、制限時間に近づくごとに力士の体や顔つきが気合い十分になっていくのがわかるほどで、数分ある仕切りもエンターテイメントの一つと言えます。

コアな相撲ファンにもなると、早々と会場入りして午後2時半ごろから始まる幕下上位5番の取組を熱心にチェックしています。というのも、大相撲の世界はとにかくシビアで、十両以上になると一人前の関取として月給100万円以上が保証されますが、幕下以下は本場所ごとに十数万円程度の手当ては出こそすれ基本的には無給です。裏を返せば、幕下上位は十両昇進をかけて白熱した戦いを見せてくれるということなのです。

この他にもテレビで見る以上に見どころ満載の大相撲生観戦ですが、テニスなどのスポーツ同様、会場ではいくつか観戦マナーがあるので注意が必要です。

 

取組前

出番前の力士は気持ちを高めていますから、「声をかける」「サインを頼む」「握手を求める」「写真撮影をお願いする」などはNG。取組が終われば幾分リラックスしているでしょうから、帰りに声をかければファンサービスしてくれるかもしれません。テレビでも花道を下がる力士の体を触っている人をよく見たりもしますよね。

 

応援

ひいきの力士を応援するのにうちわやプラカードはOK!でも鳴り物はご法度です。力士の連続コールもほんとは望ましくないとされています。力士も土俵に上がって声援やプラカードで応援してもらえばやる気が増すものですが、制限時間になって行司の軍配が返ったら拍手や掛け声はせず、静かに立ち合いを見守るのがマナーです。
それまで賑やかだった館内がシーンと静まりかえる緊迫の瞬間を味わえるのもまた、大相撲の生観戦の醍醐味ですよ。

 

座布団投げ

横綱が負けるなど波乱が起きると土俵に座布団が舞います。これは明治時代ごろまでの「投げ纏頭(なげはな)」という風習の名残で、昔はひいきの力士が勝ったときに屋号入りの装具を投げ入れ、それが返却されるときに力士に祝儀を渡していたそう。テレビなどで座布団投げを見ると盛り上がりは伝わりますが、実際に会場にいると危険なのがよくわかります。飛んできた座布団でケガをした人もいるので、どんなに興奮しても座布団を投げるのはやめておきましょう。

 

SHARE

その他の相撲観戦

もっと見る