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東京都江東区出身で、大嶽部屋所属の現役大相撲力士。本名は納谷 幸之介(なや こうのすけ)。身長191cm、体重181kg、血液型はA型。最高位は西関脇(2025年3月場所)。 いわゆる「花のイチイチ組」の1人。
父親は元関脇・貴闘力(2000年当時は現役幕内力士)、母親は第48代横綱・大鵬(同、大鵬親方)の娘という家に、三男として誕生した。中央区立有馬小学校1年次から地元の相撲道場(江東青龍館)に通い、4年次には全国大会で準優勝の実績を残している。さいたま市立大宮西中学校を経て埼玉栄高校保健体育科に進学すると相撲部に所属し、3年次に国体少年の部の個人と団体の両方で優勝した。
高校卒業後の進路については、祖父の興した大鵬部屋の後身に当たる大嶽部屋(十両・大竜)への入門の意向を元々持っており、当初は国体終了後の2017年11月場所で初土俵を踏む予定だった。ところが、優勝により12月開催の全日本相撲選手権大会の出場資格を得たことから、大相撲入りを延期した。同大会では予選落ちだった。全日本選手権終了後の2017年12月19日に大嶽部屋入門を正式に発表した。四股名は本名と同じ「納谷」となり、初土俵は高校卒業を待たず2018年1月場所で踏むことになった。同期生には第68代横綱・朝青龍の甥の豊昇龍がおり、奇しくも元横綱の親族が2人同時に初土俵を踏むことになった。
初土俵の場所は前相撲で3連勝し、この場所で前相撲を取った14人の中で最初に新序出世を決めた。新序出世披露では、大鵬が現役時代に使用した化粧廻しを締めた。翌3月場所では7戦全勝で序ノ口優勝を遂げた。序二段に上がった5月場所は、6番目の相撲で入門以来初めての黒星となったが6勝1敗で終え、三段目に上がった7月場所も6勝1敗だった。 幕下に上がった9月場所は3勝4敗と入門後初めて負け越した。2019年1月場所は5日目の3番相撲から3連敗したが、3敗目を喫した場所10日目の夜に父に呼び出され「土俵で気迫が足りない。はたかず最後まで突き放していくように」と一喝された。これに気合が入ったのか、そこから残りを勝って4勝3敗と勝ち越し。
2019年は番付を駆け上がり、幕下上位初挑戦となった7月場所では西幕下6枚目で3勝4敗と負け越したが、9月場所では東幕下10枚目で4勝3敗、11月場所では東幕下7枚目で4勝3敗と2場所連続で勝ち越した。
2020年7月場所2日目の1番相撲では三役経験者の常幸龍と対戦し、廻しを切りながら前に出て土俵外に出す相撲を取った(決まり手は押し出し)。
西幕下筆頭で迎えた2020年11月場所に6勝1敗の成績を収める。2021年1月場所での新十両昇進にあわせ、「王鵬」に改名。大鵬の「大」に変わるものとして「王」の字を入れ、この四股名は王鵬が幼少期の頃に師匠が考えたものである。祖父、父親、子と3世代で関取になった例は琴ノ若以来の2例目(ただし祖父と父は元養子縁組関係)。11月25日に部屋で行われたリモート会見では「小さい時におじいちゃんの相撲を(ビデオで)見て。相撲のカッコよさを感じたのは、おじいちゃん。今でもかっこいいなというのはあります」と祖父への想いを語り、「親方にも、悔しかったらやるしかないぞといわれた。自分の中では誰よりもやっているつもりで、それが結果につながったのかなと」と昇進に繋がった理由を分析した。この昇進によって、祖父の出身地、北海道弟子屈町から化粧廻しが贈呈されることとなった。2020年12月24日に2021年1月場所の番付が発表され、「王鵬」の四股名と十両昇進が掲載された。
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