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弓取り式

本場所の土俵を締めくくるのが弓取式です。これはいわば結びの「勝者の舞」で、平安時代に勝った力士に褒美として与えられた弓矢と弦で当時の行司役が舞を舞ったのが由来だそう。現在のあの弓をブンブン振り回す型の原型は江戸時代に確立され、毎日行われるようになったのは意外と最近の1952年からで、それまでは千秋楽だけ、しかも結びで勝った力士本人がやっていたのだとか。

今の弓取は最高位の力士と同部屋の幕下以下の力士が務めるのですが、この時だけは関取じゃなくても大銀杏と化粧廻し姿で臨む決まりです。

弓取をする力士は結びの際向正面の中央に座り、勝った側の方角から土俵に上がって弓を振ります。あまりにも勢いよく振り回すので落とさないか心配になっちゃいますが、ちゃんと練習してるのでほとんど落とすことはありません。仮に弓を落としたら土俵に手をついてはいけないので足で拾い上げるルールです。

弓取役を務める力士は大銀杏も結えて手当てもつくので、大成しないというジンクスもあったりします。

ここ数年は伊勢ケ浜部屋のベテラン聡ノ富士が弓取式をしていましたが、日馬富士の引退を機に2018年三月場所からは白鵬の付け人も務める中川部屋の春日龍が弓取をしています。

 

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