相撲観戦に行こう
相撲のルールは単純明快!土俵の中で足以外が地面に着くか、土俵外に体の一部でも着いた方が負けです。こんなにわかりやすいのに奥深いから不思議とハマってしまいますよね。
実はもう少しルールは細かくて、「日本相撲協会寄附行為施行細則附属規定」という相撲のルールを書いた文書の中に17か条の細かい勝負規定が記してありますので、「こうなったら負け」「これはセーフ」というルールを解説していきましょう。
立ち合いまでの仕切りには、幕内4分以内・十両3分以内・幕下以下2分以内と階級別に制限時間が設けられています。これは1928年に相撲がラジオで放送されるようになってからのことで、呼出が土俵に上がる東西力士の名を呼び上げた直後から時間を計り始めます。制限時間がすぎても力士がわざと立ち合いをしなかったり、土俵の外に出てしまったりすると負けになります。
わかりやすいルールですが、「足の裏以外」というのは膝や手や体以外に髷(まげ)を含む頭髪も入っていて、ちょっと地面に触れてしまっただけでもアウトです。「下がり」は体の一部に含まれないので地面に着いてもOK。むしろ取れやすいので取組中落ちた下がりを行司さんが土俵外へポーンと投げることも多いです。
土俵の外に体の一部が着いてしまえば負けです。ただし、吊り出しなど相手の体を持ち上げて土俵外に出すときに自分の足が出ていても「送り足」といって負けにはなりません。
「不浄負け」 廻しが外れてしまった力士は「不浄負け」です。スポーツとしてあまり好ましくないので、取組中に行司さんが待ったをかけてほどけた廻しを締め直してあげているのをたまに見たりもします。
俵の上に足が乗っているのはセーフです。かかとや足先が出ていても蛇の目に触れていなければ大丈夫。そんなことあるんかいと思いますが、片足または両足が土俵外の空中に飛んでも土俵外の砂に着かず戻ってくれば負けではありません。
また、微妙すぎてよく物言いがつくのが「死に体」。わかりやすくいうともう絶対負ける状態のことで、「相手力士にしがみついていないと土俵外に出る」「かかとだけで棒立ちになって力の入れようがない」などが該当します。審判によっても判定が違うし、力士の身体能力によっても変わってくるので毎回物議をかもします。
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