決まり手情報 
河津掛け

河津掛け

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相手が外掛けや切り返しで攻めてきたところを逆に相手の内股に脚を掛け、腕を相手の首に巻いて自分の後方に倒す。

大相撲では、あまり見ることの無い、珍しい決まり手の一つだが、関脇陸奥嵐(1975年7月場所11日目、対大関魁傑戦)や、大関貴ノ浪が得意としていた技だった。

最近では、2012年3月場所5日目で、前頭16枚目隆の山が同14枚目勢に勝った一番がある。なお隆の山は十両だった2013年名古屋場所でも佐田の海にこの技で勝っている。

十両の取組でもあまり見かけない技であり、2014年3月場所2日目に9枚目蒼国来が10枚目青狼に対して決めたのが、3年ぶりの十両における河津掛けの記録だった。

特に貴ノ浪の場合、大相撲注目の大一番で2度もこの決まり手で勝利している。1度目は1994年1月場所、当時関脇だった貴ノ浪が、まだ一度も勝てていなかった横綱曙に対し、土俵際で奇襲の河津掛けを打つと曙が思わず横転、初めて曙に勝利した。この場所貴ノ浪は13勝2敗の好成績をおさめ、場所後大関昇進を果たした。2度目は1996年1月場所千秋楽、同じ二子山部屋の横綱貴乃花との優勝決定戦で、貴乃花の外掛けを土俵ギリギリに詰まりながらも左脚一本で残し、捨て身の右河津掛けによって貴乃花に勝利、貴ノ浪自身初めての幕内優勝を果たした。

アマチュア相撲の小学生、中学生では危険防止のため禁じ技になっており、用いられた場合は直ちに競技は中止され取直しとなる。同一選手が二度用いた場合は審判員の協議ののち負けとなる。

 

ウィキペディア(Wikipedia)より

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