相撲の仕組み
そもそも「年寄」ってなに?おじいちゃんの事ですか?という方は以下の記事をご参考下さいね。
この「年寄株」ですが、簡単に言えば現役を引退した元力士が自身の所属する弟子たちを指導するため必要な権利のことです。
年寄株を持つことで、指導権が与えられ、相撲部屋の弟子たちを指導して相撲協会から報酬がもらえるんだそうです。逆に言えば年寄株を最低でも1株以上を持っていないと現役力士達を指導したり、相撲部屋を運営できないということですね。
尚、年寄株の数には上限があり、相撲協会が定める制限内でしか新しい年寄株が作られないため、年寄株の数が少なくなると、競争が激化し、高額で取引されることがあります。
現在年寄株の最高額は約2億円で、高額な年寄株を持つ年寄がいることも知られています。
こうした年寄株高騰の背景には「2014年11月に年寄は65歳で停年退職とするものから、希望する年寄は参与として最長で70歳まで再雇用をする規定」が新設された為に、上限がある年寄株が不足傾向になり高騰していったと言われています。
年寄株の上限・価格高騰により、最近では現役を引退した実績のある力士達が年寄株を取得できずに、相撲協会を退社して行く例が跡を絶ちません。
俗に言う既得権益の塊とも言えるこの年寄株制度をどうにかしなければ、角界が更に衰退しかねないと危惧されています。
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